「指示待ち人間」なんていない? 社員が自分から動かない本当の理由


日々の経営においては、人材に関する課題が尽きないのではないでしょうか。
私たちがお伝えする内容が、少しでも組織づくりのヒントになれば嬉しいです。


今回は、多くの経営者様が頭を悩ませる「社員の主体性」についてです。

「なんで言われたことしかやらないんだろう?」

「もっと自分で考えて動いてほしいのに……」

そんなふうに、歯がゆい思いをしたことはありませんか?

経営者の方々は、会社全体を支えながら、これまで幾度も自ら道を切り拓いてこられたのだと思います。


だからこそ、社員にも「同じように主体的に動いてほしい」と願うのは当然のことです。

しかし、なかなか思うように動いてくれない。


そんな時、私たちはつい

「あの社員には主体性がない」

「指示待ち人間だ」

と思ってしまいがちです。

ですが、本当にそうでしょうか?

 ここがポイント!

実は、彼らが動かない本当の理由は、やる気がないからではなく、
「ブレーキがかかっているから」であるケースが非常に多いのです。

そのブレーキの正体とは、「恐怖心」です。


  「勝手なことをして間違ったら怒られるかも」
  「良かれと思ってやって、失敗したら評価が下がるかも」

社員の心の中では、こうした防衛本能が働いています。

つまり、動かないのではなく、「怖くて動けない」のです。

もし、彼らが
「ここでは失敗しても、挑戦したことを評価してもらえる」

と心から思えたなら(これを専門用語で「心理的安全性」と呼びます)、

ブレーキは外れ、驚くほどアイデアを出してくれるようになります。

じゃ、どうしたらいいの?

「失敗してもいいよ」と口で言うだけでは、なかなか恐怖心は消えません。

そこで効果的なのは、結果が出る前の「姿勢」を認めることです。


成果がうまくいったかどうか(結果)ではなく、

「自ら動こうとしたこと(プロセス)

に注目してあげるだけで、社員の安心感は劇的に高まります。

たとえその提案内容が、まだ未熟なものだったとしても、

まずは「考えて持ってきたこと」自体に

「ありがとう」

と伝えてみてください。

「あ、自分の考えを出してもいいんだ!」

そう思ってもらえれば、

彼らのブレーキは外れ、少しずつ「指示待ち」を卒業していくはずです。

実は私自身も、過去に上司の顔色を伺ってしまい、
言いたいことを飲み込んでしまった経験があります。

そんな時、「おっ、面白いこと考えるね!」と一言言ってもらえただけ
で、肩の荷が下りたのを覚えています。

社長の一言には、私たちが思っている以上に、
社員を勇気づけるパワーがあります。


ぜひ早速、試してみていただけたら嬉しいです。

この記事を書いた人

佐藤由美乃

株式会社おのおの 代表取締役